1日1回、紙のシートにグラフの線を書き込む。これだけのことでどうして大きな効果が出るのでしょうか。
その秘密は「紙」に「毎日」「手書き」で記入することにあります。
1.紙の効果
電子書籍にみられるように、スマートフォンやタブレットの普及によって、紙の電子化が進んでいますが、それでも紙ならではの良さというものがあります。
1)いつでも使える
紙は紙です。
いちいちスマートフォンの電源を入れなくても、すぐに体重グラフを目にすることができます。
WiFi環境がなくても、スマートフォンの充電が切れてしまっても、いつでも使うことができます。
2)いつも目に入る
体重グラフはぜひとも目につくところに置いておきましょう。
同居するご家族がいらっしゃる場合などは効果が上がります。
私の場合はクリップボードにはさんで洗面所(兼脱衣室)に立てかけています。
なぜ洗面所かというと、そこに体重計が置いてあるからですが、他の理由として家族の目に触れるからというのもあります。
スポーツでも勉強でも、単独でやるよりも複数人でやった方が結果が伸びるのはよく知られたことですが、ダイエットについても同じです。
今月のダイエット目標を宣言するのもいいでしょうが、何も言わずとも、増えていくグラフを見られるのは嫌なものです。
うちは一人暮らしだから関係ない?
いえいえ、そんなことはありません。
次をお読みください。
2.手書きの効果
1)自分でグラフの線を引けば実感できる
体重を計ったら、その場でグラフの線を引きます。
その線は下向き、横向き、上向きのいずれかですが、どの場合でも何らかの感情が伴います。
で、やはり上向きのラインを引くのって、けっこう抵抗感があるんですね。
自分で右上がりのグラフを目にするというのも気持ちのいいもんじゃありません。
やってみると実感いただけると思いますが、たとえ人に見られることがなくても、右上がりのグラフを書き込むことはけっこう抵抗感があるものです。
「せっかくここまで調子よくやって来たのに」という悔しさですね。
時には自分に恥ずかしいという感じもあります。
そんな時は不思議なもので、自分のためにやっていることなのに、なぜが数字をごまかしたくなったりするんですよ。
反対に、下向きラインの時はやはり気分が良いです。
ちゃんと努力の成果が表れたという満足感が味わえます。
「ひと目盛りの重み」とでも言いましょうか、自分の行動の結果が体重の値に反映されるという楽しさがあります。
2)グラフの線引きで行動が変わる
想像してみてください。
同じように毎朝体重計に乗ったとして、「1キロ増えちゃった」と思うだけなのと、そのうえに自分の手でグラフの線を引くのとでは、実感としての受け止め方がずいぶんと違うはずです。
こうなると自然に行動が変わってきます。
私の場合、まず間食が減りました。
帰宅してから夕食までの間とか、夜のコーヒーの添え物とか、ふだん何気なく口にしていた(=余計なカロリー摂取)ものがいかに多かったのか気づかされました。
中でも、仕事中の眠気覚ましにコーヒーといっしょにチョコレート等をつまむことがあったんですが、これがけっこう影響していたようです。
運動面では、通勤帰りの徒歩区間であえて遠回りして、1時間かけて歩くようになりました。
最初は朝の出勤時のウォーキング時間を増やそうかと思ったんですが、出勤前の朝活時間を減らしたくなかったので帰りにしました。
どうせ夜の時間は1日の疲れもあって、朝のように集中力が持てませんしね。
で、間食にしろウォーキングにしろ、「つらい」という思いはしませんでした。
ガマンするというよりは「このチョコレートの代わりに下向きグラフの方を選ぶ」というように、ごく自然に意識がそうなったんです。
先に述べたように、行動と体重の関係が明確になったことが大きいのだと思います。
3.毎日の効果
1)体重の増加にすぐ気がつく
私自身そうですが、太ってしまうのって「いつの間にか太っていた」というケースが多いんじゃないでしょうか。
昨日よりも体重が増えてはいてもパッと見では気づかないものですから、それが2日たち1週間たちで、気がついたらアゴが丸くなっていた・・・。
これを防ぐには、毎日の体重チェックが欠かせません。
体重計に乗れば、見た目ではごまかされない客観的な数字が出ますからね。
2)その都度原因がわかる
毎日記録しますから、1日の行動がどのように結果として出てくるのかがすぐにわかります。
(私の場合は、たまに昼食をドカ食いしたとすると、翌日ではなく翌々日のグラフが上がります)
これを続けると、自分の活動と体重の関係がわかり 体重増減のクセが分かって面白いです。
許容範囲も分かってきますので、たまには「これくらいなら余裕でリカバリ―できるな」と、安心して羽目を外すこともできるようになります。
EASY DIET体重グラフはシンプルなフォーム
何ごとも継続するにはできるだけ手間をかけないことが必要です。
イージー・ダイエットの体重グラフのフォームは、デザインに凝らずにシンプルを心がけています。
ダイエットは継続することが大事
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そのためには毎日のグラフの記録に手間をかけない
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必然的にフォームの構成もシンプルになる
ということです。
シンプルなものほど飽きが来ないとも言いますからね。
どうぞ気楽な気持ちで体重グラフを始めてみてください。